2026年バレンタインはトレンドチョコレートに注目!スーパーデリバリーが事前予約特集で前年比2.1倍の流通額を記録
2026年のバレンタインシーズンに先駆け、卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」が実施した「チョコレート事前予約特集」の流通額が、前年比2.1倍と大幅に伸長しました。この結果は、小売店がイベントシーズンに向けて早期に仕入れを確保したいという強い意欲を示しています。
需要を後押ししているのは、消費者の間で高まる「プレミアム志向」や「エシカル消費」への関心、そして「推し活」や「SNS映え」といった新しい消費トレンドです。特に、2025年8月に実施されたこの特集には、過去最多となる23社のメーカーが参加し、多様なチョコレートが展開されました。

チョコレート市場のトレンドと注目商品
高級・健康志向と環境意識の高まり
近年、消費者の間で高級志向や健康志向、そして環境意識が高まっており、プレミアムチョコレートやオーガニックチョコレートの市場が拡大しています。H&I Global Research 株式会社の調査によると、日本のプレミアムチョコレート市場は年間3.8%の安定した成長を示しており、今後もこの傾向は続くと予測されています。価格や量だけでなく、品質、素材、製造背景に価値を見出す「プレミアム志向」と「エシカル消費」が、市場の成長を牽引していると言えるでしょう。
SNSが加速させるトレンド「映えチョコ」
SNSはチョコレート市場に大きな影響を与え、特に「映える」商品は短期間で人気を集める傾向にあります。インフルエンサーや一般ユーザーの投稿が購買意欲を刺激し、トレンド形成から販売拡大までのサイクルを加速させています。2024年に話題を呼んだ「ドバイチョコ」に続き、今年はピシュマニエ(綿菓子のようなお菓子)が入った「エンジェルヘアチョコレート」などが注目を集めています。
多様化するギフト需要と「推し活チョコ」
チョコレートのギフト需要は年々多様化しており、バレンタインでは家族や友人への贈り物、自分へのご褒美チョコに加え、新しい需要として「推し活チョコ」が拡大しています。推しキャラクターやアーティストにチョコレートを捧げたり、「祭壇」を作って写真を撮ったりする楽しみ方が若年層を中心に広がり、SNS上でも多くの投稿が見られます。株式会社ブックリスタの調査では、「推しにチョコを贈る人が約半数に迫る(52.7%)」という結果も出ています。
人気の「フェアトレード」商品
今回の事前予約特集で特に顕著だったのは、SDGsやエシカル消費への関心の高まりを背景とした「フェアトレード」や「オーガニック」認証商品の需要です。受注店舗数の上位をフェアトレード関連商品が独占しており、価格や味だけでなく、生産者の生活向上や環境保護につながるという商品の背景にあるストーリーが、小売事業者にとって仕入れの重要な判断要素となっていることがうかがえます。
チョコレート取り扱い商品例
1. ピープルツリー
フェアトレード専門ブランド「ピープルツリー」は、食品から衣類・雑貨まで幅広く企画開発しています。30年のロングセラーとなるチョコレートは、すべてフェアトレード&オーガニックの原材料を使用し、乳化剤や代替油脂を使わずにスイスの伝統技法で仕上げられています。豊富なラインナップと目を引くパッケージ、飽きのこない味わいが自家用・ギフト双方で支持されています。
新商品として、どなたにも好まれる「ミルク&ヘーゼルナッツ」とフルーツフレーバーの「オレンジ&ラズベリー」のミニチョコ2種アソートが登場。また、人気の缶チョコも新たな形とイラストで一新され、ギフトにふさわしい華やかなデザインとなっています。



2. 第3世界ショップ(プレス・オールターナティブ)
「第3世界ショップ」は、オーガニックやフェアトレードの食品と手仕事雑貨を扱うエシカルブランドです。1986年に日本で初めてフェアトレード事業を開始し、貧困問題の解決を目指しています。白砂糖や乳化剤を使わず、スイスの伝統製法で長時間練り上げた極上の口どけと香りのチョコレートは、日常用からギフトまで幅広く支持されています。
新商品として、定番フレーバーのArtisanシリーズから「オレンジビターチョコレート」が登場。カカオ分65%のビターチョコレートに、オレンジの爽やかな香りを合わせた人気フレーバーです。また、従来のレーズンチョコは、お客様アンケートで要望の多かった「ラムレーズン」フレーバーへとリニューアル。香料を使わずラム酒のみで香り付けした、大人向けのチョコレートが楽しめます。


2026年バレンタインチョコレート選びのヒント
2026年のバレンタインに向けてチョコレートを選ぶ際は、今年のトレンドを参考にしてみてはいかがでしょうか。
まず、「プレミアム志向」や「エシカル消費」を意識して、素材や製法にこだわった高品質なチョコレート、特にフェアトレードやオーガニック認証を受けた商品に注目してみましょう。背景にあるストーリーを知ることで、贈る相手への想いがより深く伝わるはずです。
次に、「SNS映え」する華やかな見た目のチョコレートもおすすめです。友人とシェアしたり、推し活の一環として楽しんだりする際に、写真映えするデザインは喜ばれること間違いなしです。特に、ピシュマニエ入りの「エンジェルヘアチョコレート」のような、新感覚のチョコレートは話題性も抜群です。
そして、「多様化するギフト需要」に合わせて、「推し活チョコ」のように、贈る相手の趣味やライフスタイルに合わせたユニークなチョコレートを選ぶのも良いでしょう。また、クリスマスやバレンタインといった特定のイベントだけでなく、年間を通して贈れるような汎用性の高いデザインのチョコレートも人気を集めています。
小売店では、これらのトレンドを反映したチョコレートが数多く展開されることでしょう。事前に情報をチェックして、大切な人への贈り物や自分へのご褒美にぴったりの一品を見つけてくださいね。きっと、今年のバレンタインは、例年以上に個性的で心温まるチョコレートとの出会いが待っているはずです。
参照:
- 「チョコレートの日本市場2026-2032」(H&I Global Research 株式会社)
https://www.globalresearch.co.jp/reports/japan-chocolate-market-vmr


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